体育大学を卒業し、日本代表選手として活躍した経験を持つ杉山知寿子さん。しかし彼女は、自分の努力が実らなかった経験から、大きな気づきを得ました。
「もっと早く知っていれば」
その想いが、今、全国のフィットネス施設を変えようとしています。
劇的Before & After

\スキルを身につけたい方/

燃え尽きた教員志望
私は体育大学で学び、教員になることを夢見ていました。同時に、フィンスイミングという足ヒレをつけて泳ぐ競技の日本代表選手として活動していました。でも、教育実習が終わった時、燃え尽きてしまった。
「あれ、私、教員になりたくないな」
焦りもなく、やりたいこともなく、コンビニの早朝バイトで生計を立てながら、母親が通うよさこい教室に生徒として通う毎日。体育大学を出たのに、この生活はヤバいと気づいて、フィットネスクラブのアルバイトに応募しました。
インストラクターから競技者へ
フィットネスクラブで働き始めると、スタジオの先生にならないかと声がかかりました。同時に通っていたよさこい教室でも先生の依頼が来て、体育大学で学んだことが、ようやく活きる瞬間でした。
そんな時、ボディビルに出会いました。自分も大会に出てみようと挑戦し、最初はボロボロでしたが、すごく面白かった。そこからビキニフィットネスを始め、競技の選手として本格的に活動するようになりました。
でも、選手として頑張っても成果が出ない。何が間違っているのか、当時は全く分かりませんでした。

「人を指導するなんて無理」
フィンスイミング時代のトレーナーさんから「お前そろそろ指導できるんじゃないか」と言われた時、私は「とんでもない、絶対嫌だ」と思っていました。
自分が頑張るのはいい。それは自分の責任ですから。でも人の責任なんか見れない。当時は資格も持っていなかったので、本当に無理だと思っていました。
でも、トレーナーさんが「俺が見てるから」と後ろ盾になってくれました。その言葉に背中を押されて、少しずつ指導の世界に足を踏み入れることになりました。
運命を変えた遺伝子検査との出会い
ビキニフィットネスの大会で、遺伝子検査に出会いました。自分の遺伝子を調べてもらい、専門家から解説を受けた時、すべてが腑に落ちました。
練習のしすぎ、食べ物の制限のしすぎ、間違った方法でずっと頑張っていた。
自分が選手時代に成果が出なかった理由が、遺伝子情報を調べたことによって、すごく納得できたんです。「もっと早く分かっていれば」と心から思いました。
こういう思いをしている人は、きっとたくさんいる。
誰も買わないと思った商品が7件売れた
最初、遺伝子検査を使ったトレーニングを、誰も買わないだろうと思って置いておいたんです。そしたら、ボンボンボンって7件ぐらい売れてしまいました。
焦りしかありませんでした。
「この人たちに絶対この分の価値を返さないと」
そう思い、一生懸命勉強しました。資格を取りに行き、申し込んでくれた方たちに必死でセッションしました。幸い、みなさん成果を出してくださって、自分を成長させてくれたきっかけになりました。そこで得たデータが、私に自信をくれました。

マシンをもらってジムを開業
その後、働いていたお店でパーソナルを続けられなくなってしまいました。最初は本当にトレーナーになるつもりも予定もなかったんですが、マシンをもらえることになって、これがジムをオープンできる1つのきっかけになりました。
自分の自己資金を全部はたいて、母親にお金を借りたりして、最初は大変なスタートでした。でも、自分がトレーナーとしてやると腹をくくった時に遺伝子検査に出会って、運命が変わったと感じた。だから、それをお客様に伝えていこうと決めました。
残っていたお客様が3、4組いて、「この人たちだけを引き継げればいい」と思って作ったジムでした。店舗として運営するつもりは、全くなかった。でも、あっという間にお客様が増えていきました。
1週間で必ず成果を出す
私は「1週間で成果を出すダイエット専門家」と名乗っています。LINEで24時間体制の食事指導を行い、遺伝子を調べて一人ひとりに最適なプログラムを提供しています。
1人のお客様を家族だと思って、とことん寄り添う。1人のお客様にかける労力は、うちは本当にどこのジムにも負けないぐらいかけていると思っています。
成果が出ると、大体みなさんジムに通っていることを話してくださるんです。「どこのジム?」と聞かれて、友達を連れてきてくださる。そうやって、口コミだけで新陳代謝がうまく回って、満足して卒業される方が多くて、なんとか7年続いています。
1人のお客様を喜ばせることが本質。それを、スキルプラスで再確認できました。
全国展開への挑戦とマーケティングの壁
ジムは口コミで回っていて、今はキャンセル待ちでお客様に待っていただいている状態です。でも、私にはもう1つ広げていきたい事業がありました。
お客様にやってもらっている遺伝子を調べてトレーニングするという事業を、全国のフィットネス施設に導入したい。遺伝子を調べてトレーニングするのが当たり前の未来になってくれたらいいなと思っていました。
遺伝子トレーニング研究所という会社を作り、遺伝子トレーニングアドバイザーという資格も作りました。でも、ここから先どうやって広げていったらいいのか、全然わからなくなってしまったんです。マーケティングの「マ」の字も分かっていませんでした。
そこでスキルプラスに入りました。
スキルプラスでの学び
何も分からないのに、みかみさんの説明はすごく分かりやすかったです。「これはちょっと学んでいったら何か得られるんじゃないか」と、その段階でイメージが湧きました。
順々に学んでいくと、意外と知ってそうで知らないこともたくさんありました。企業さんに導入してもらう時のプレゼンに、学んだことをフル活用させてもらったんです。
そしたらすごく企業の方がびっくりして喜んでくださって、「これはぜひ遺伝子を導入して、色々やりましょう」となりました。最初からがっつり効果がありました。
今までは何をやったらいいか分からなかったのですが、今はおかげ様で何をやったらいいかがすごく明確になってきました。
安売りから価値提供へのシフト
最初、私は単価を安くしすぎていました。スキルプラスに入って、「これはいけないんだな」と気づきました。
同じ疲弊するにも、見合った利益が入ってくることと、やっぱり疲弊してもお客さんが喜んでくれるというのが、安くて喜んでもらえるというよりも、高くても「買って良かった」と思ってもらえる方が、はるかに楽しかったです。
今どのぐらい自分が値段に見合ったものを提供できるのか、レベルを上げていくのが楽しくなりました。このぐらいの価格帯にするんだったら、どんなものをつけたら満足してくれるかなと考えるようになったんです。
今までは「いかに安く安く」という考えが、「高いんだけどいかに満足してもらって気持ちよく払ってもらえるか」にフォーカスできるようになりました。
お客さんの言葉がヒントになって、「じゃあこれとこれを足してみようか」「もうちょっとこういう手厚いサービスにしてみよう」「じゃあ、もうちょっと値段上げてみよう」という感じで進化していきました。
そうすると、松竹梅のようなプランが自然とできあがって、お客さんが選べるものも増えてきました。それがだんだん今度は個人のお客様だけだったのが、「これ面白いね」と企業さんに広がる感じになってきました。
遺伝子が教えてくれる答え
私たちが採用している遺伝子検査キットは、業務用遺伝子検査キットと言って、日本で唯一の業務用の遺伝子検査です。何が業務用かというと、取扱事業者しか買えないんです。その知識がある事業者さんしか買えなくて、それを買ったらお客様に必ず結果の解説をしなきゃいけないというルールがあります。
結果をお伝えした時に、遺伝子情報と日々の生活習慣を当てはめていく作業をするんです。遺伝子は、エピジェネティクスと言って、発現する遺伝子と発現しない遺伝子が、その人の生活習慣によって変わってくると言われています。だから、話を聞いていかないと分からないんです。
生活していく上での疑問や悩みを、すべてアドバイザーが遺伝子から「ここが繋がってるかも」と紐解いていきます。じゃあどういう風に過ごしていったらいいかまで、お客様が分かるというのが、遺伝子トレーニングの内容です。
遺伝子トレーニングアドバイザーという資格を作って、その資格を持つ人を増やすことと、それを使ってもらえるお客様や、導入してくれる企業さんを増やしたいというのが私の夢です。

1年で2社導入、9期生まで開催したい
今後1年で考えたら、あと最低2社は新しい企業さんに導入を増やしたいと思っています。遺伝子トレーニングアドバイザーは今7期生なんですが、8期、9期までは開催したいと考えています。
正しい知識を持った人が増えれば、間違ったダイエットで苦しむ人が減ります。全国のフィットネス施設で、遺伝子を調べてトレーニングするのが当たり前になる未来を作りたいです。
これから挑戦する方へ
遺伝子を調べても、悩みはもちろん出ると思います。でも、自分のことを知っているだけで、安心感と、いつでもできるという自信が持てます。
何も分からなくてもがくよりは、分かっていて、やるかやらないかを選べる。その方が圧倒的に楽しいかなと思うので、そこのお手伝いができたらいいなと思います。
杉山さんのように
\人生を変えたい方/
