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花屋閉店の危機から独立へ。農家と消費者を繋ぐ花の架け橋を目指す

花屋閉店の危機から独立へ。農家と消費者を繋ぐ花の架け橋を目指す

「お花屋さんが閉店する」―その一言が、内海千春さんの人生を大きく変えました。

涙が止まらない不安な日々から、今では県外からも受講者が集まるワークショップを開催し、農家と消費者を繋ぐ社会的価値を創出する花屋として活動しています。

劇的Before&After

\スキルを身につけたい方へ/

役者の夢から花の世界へ

私は28歳で、大阪でInstagramを使った花屋「chiharu flower」を運営しています。

実は最初から花が大好きだったわけではありません。桜の時期に「あ、咲いてるな」と気づく程度の関心でした。

中学時代から舞台役者になりたいという夢がありましたが、大学時代に現実と向き合って挫折。その後1年間のニート生活を送りました。そろそろ貯金が尽きてきて「やばい」となった時の転機でした。

転機は偶然でした。

大学時代の男友達が「花屋でバイトしてた」と話していたことが頭に残っていて、たまたまInstagramで花屋の求人を見つけて応募したんです。

「花屋さんになりたい」って小さい頃に誰もが一度は思ったことがある職業ですよね。でもいつの間にか頭から抜けている。その友達の言葉がずっと引っかかっていました。

花屋で学んだ2年間

花屋で働き始めてみると、想像以上に体力仕事でした。

朝4時に市場に行って、10本単位で花を仕入れる。50本の花を抱えて歩き回るのは本当に重労働です。



でも先輩がとても自由にさせてくれて、仕入れからラッピング資材の選択まで任せてもらえました。

その先輩は独立してワンマンで花屋を経営していて、ブライダルフォトスタジオの装飾や会場装飾などの大きな仕事も手がけていました。私もそのお手伝いをさせていただいて、現場での経験を積むことができました。

2年間で花の種類をたくさん覚えて、「こういう場面にはこの花が使える」という知識が身についていきました。もっといろんな花を知ってもらいたいなという気持ちの方が強くなってきました。

突然の閉店宣告と独立への決断

そんな時、勤めていた花屋が突然閉店することになりました。

他の花屋への就職も考えましたが、今まで自由にやらせてもらっていたのに、他の花屋のルールに従うのが若干厳しいかもって思いました。「じゃあ自分で花屋をやろう」と決めました。

でも正直、めちゃくちゃ不安でした。

経営なんて全く知識がない。稼げるかどうかもわからない。

前の花屋のお客様への対応やホスピタリティが本当に素晴らしくて、「こういう花屋をなくしてはいけない」と思ったんです。私がその想いを引き継ごうと決めました。

スキルプラスとの出会い

独立は決めたものの、何から始めればいいのかわからない。

前の店舗はあったけど、今度は完全に店舗がなくなる。ということは、SNSが私の店舗になる。だったらちゃんと学ぼうと思いました。

インスタでスキルプラス(センサーズ)の広告を見つけて、3日間のトライアルを受講。

「一回大金をドブに捨てるくらいのことをやってみてもいいか」という気持ちで入会を決めました。本当に痛い目を見るなら見てもいいと思ったんです。

涙が止まらない日々

スキルプラスに入ったのは、花屋が閉店すると言われてから1週間後でした。

まだ何も具体的に動いていない、これからどうしようという状態。稼げるかどうかの不安で、入った瞬間から涙が止まらなくなりました。

1週間くらい毎日毎日泣いて、泣きながら動画を見る日々でした。

3日目にカウンセリングサービスを予約して、話を聞いてもらいました。そこでも涙をいっぱい流しましたが、話したらちょっとすっきりして。

「まだ涙は出るけど、ちょっと頑張ろう」を繰り返していきました。

後戻りできない状況でした。講座の支払いもあるし、周りに「やります」と宣言してしまったから。前の店のフォロワー1000人くらいの方たちにも知ってもらっていたので、もうやるしかありませんでした。

腑に落ちた瞬間

最初の1年間は本当にしんどくて、講座の内容もなかなか理解できませんでした。

売上にもすぐには結びつかなくて、ちゃんと理解できたのは入会から1年後、ここ半年くらいのことです。

転機になったのは、自分でワークショップを企画した時でした。

どういうお客さんに来て欲しいか、ターゲット層を考えて、講義内容を組み立てる。スキルプラスで学んだことを実践してみたところ、すごく反応が良くて、投稿がちょっとバズったりもしました。

「あ、こういうことか」と初めて腑に落ちたのが去年の10月でした。

ワークショップ成功と全国展開

今では8割は必ず埋まるようになりました。

10人定員の少人数制ですが、2日間開催した時は18人の方に来ていただけました。県外からも来てくださる方がいて、本当にありがたいです。

特に反響が大きかったのが、フォトグラファーさん向けの造花ワークショップです。

撮影の小道具として使う造花の使い方を教える内容で、「東京でもやってほしい」という声をいただいて、来月東京に行くことになりました。

大体の参加者の方がご新規さんです。リピーターではなく、インスタを見て新しく来てくださる方がほとんどです。

仲間との繋がり

スキルプラスでは横の繋がりも生まれました。

入会数ヶ月後にオフ会に参加して、そこで出会った方とは今でも交流が続いています。去年の母の日には、そこで知り合った方とコラボ商品を作ったりもしました。

石川県のセラピストの方や神戸のアーティストの方など、みんなスキルプラス生で、SNS上で「頑張ってるね」と応援し合っています。

一緒にインスタライブをやったり、コラボできることはないか機会を伺ったりしています。一人でやっているけれど、孤独感はありません。

社会に届けたい想い

私が目指しているのは、単に花を売ることではありません。

経済的な理由で体験できるものとできないものに差が出てしまっている子供たちに、花をアートとして触れてもらいたい。

そして農家さんが作った花と消費者を繋げる架け橋になりたいんです。花屋としての大切な役割だと思っています。

いろんな人に「こういう面白い花があるんだよ」と知ってもらって、農家さんの努力や想いも伝えていきたいです。

未来への展望

将来的には一緒に働く人を迎えて、店舗も持てたらと思っています。

いつでも来れる花屋として、皆さんに花を届けたい。そして認知をもっと広げて、より多くの人に花の魅力を伝えていきたいです。

農家と消費者、大人と子供、様々な人を花で繋ぐ存在になることが私の使命だと感じています。

チャレンジする方へのメッセージ

毎日泣いていた私でもどうにかなりました。大丈夫です。

不安な時は、カウンセリングサービスなどを活用してください。そういうサポートがあるビジネスコミュニティはあまりないと思います。

自分が使うか使わないかは別にしても、そういうサービスがあると知っているだけで「やってみようかな」と思えるはずです。

ゆっくりでも大丈夫。一歩ずつ頑張ってください。

千春さんのように
\「人生を変えたい」方へ/